NASAは地球から約100万キロ離れた深宇宙空間でNancy Grace Roman望遠鏡の主要2機器の初期起動を開始

NASA

NASA - Instagram

NASAは9月15日、地球から約100万キロメートル離れた第2ラグランジュ点を目指して移動中のNancy Grace Roman宇宙望遠鏡において、搭載する2つの基幹科学観測機器の起動手順を開始した。機体の各コンポーネントは初期診断に対して正常な応答を示した。運用管制チームは宇宙空間での機器動作確認を進めている。

ゴダード宇宙飛行センターの研究チームによる稼働確認

米国メリーランド州グリーンベルトに拠点を置くNASAゴダード宇宙飛行センターの科学者Josh Schliederは、長年にわたる地上での製造および検証実験を経て機器が宇宙環境で稼働した事実を重要な前進として評価した。「地上での長い努力を経て宇宙での稼働が確認されたことは画期的な節目であり、今後の革新的な科学観測へ向けて着実に前進している」と述べている。

観測機器の冷却工程と光学調整の実施状況

NASAは搭載機器の温度制御ヒーターを計画通り停止させた。装置は正常に冷えた。宇宙望遠鏡が赤外線信号を正確に捉えるためには極低温環境での安定運用が欠かせない。技術陣は加熱処理を終えた後に冷却工程へと移行した。

広視野装置の通電前には機体内部の残留不純物を除去するために高温状態を維持し、9月11日に赤外線検出器を必要な温度まで冷やす目的でヒーターの電源を切断した。9月13日には波長選択ホイールの校正と光学焦点機構の点検を行い、各素子が設計通りに作動している状態を記録した。

3億画素カメラとコロナグラフの技術仕様

広視野装置は3億画素を誇る高性能カメラとして設計されており、宇宙空間における物質の分布測定や暗黒エネルギーの解明を主目的に担う。視野は極めて広い。この観測装置は広範囲の銀河を捉えることで宇宙膨張の謎に迫る計画となっている。

  • 18個の高性能検出器を配列した受光面で構成される。
  • 光学センサー全体の寸法はノートパソコンの表面積に匹敵する広さを持つ。
  • 郵便切手サイズにとどまる一般的な民生用カメラの撮像素子を大幅に上回る規模を誇る。

恒星光を抑制するコロナグラフも熱処理工程を経ており、変形可能ミラー群の駆動試験を支援するための加熱手順が実施された。本ミッションで取得される初期の科学観測画像の一般公開は2027年になる見込みだ。

太陽系外惑星の直接検出に向けた光線遮断機構

コロナグラフは主星の強い光を特殊なミラーやマスク、センサーによって遮断し、周囲に存在する天体の微弱な光を浮き彫りにする。検出精度は極めて高い。この遮光機能により恒星周囲を周回する太陽系外惑星や微小な塵の円盤構造を直接観測できるようになる。

Nancy Grace Roman宇宙望遠鏡は現在も地球から約100万キロメートル離れた第2ラグランジュ点へ向けて飛行を続けている。観測予定軌道への到達後にはさらに詳細な調整試験が順次実施される計画となっている。

Notícias Relacionadas