Claudeの大規模障害が世界各地で発生しウェブ版チャットや専用アプリと外部連携APIに接続不能な状態が広がる

Claude AnthropicClaude Anthropic

Claude Anthropic - Melinda Nagy / Shutterstock.com

米国の人工知能企業Anthropicが手掛ける対話型プラットフォームClaudeにおいて、2026年9月29日午前に世界的なシステム不具合が発生し、複数国で多数の利用者がサービスを利用できない事態に陥りました。このトラブルはブラジリア時間の午前11時19分(米国東部夏時間午前10時19分)に確認され、ブラウザ版チャット画面だけでなく、パソコン向けおよびスマートフォン向けアプリケーション、さらには法人向け連携基盤にまで広範囲に影響を及ぼしています。

カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置くAnthropicは、外部からの通報が急増した2分後に技術調査の手続きを開始しました。同社は公式ステータスページにおいて、claude.ai、platform.claude.com、Claude API、Claude Code、Claude Coworkで性能低下の報告を受けて調査を進めている旨を説明しています。

対話入力の処理中断とアカウント認証画面での循環トラブル

確認された動作不良では、言語モデルに対する質問や命令文の送信が正常に完了しない現象が中心となりました。入力欄にメッセージを送信した利用者の画面には要求が処理できなかったため再試行を促すシステム通知が表示され、過去の対話履歴の読み込みが停止したほか、ログイン状態にあったアカウントから強制的に切断される事例が相次ぎました。

Foto: Claude fora do ar! – Internet

IT情報メディアのTechRadarに所属する記者Matthew Bolton氏は、同ツールでサインインが無限に繰り返される挙動を観測したと伝えています。ウェブブラウザや専用ソフトウェア上でセッションを復帰させようとしても直ちに初期認証画面へ戻されてしまい、作業空間の読み込みが完全に阻害される状態が続きました。

障害監視プラットフォームで急増した通報件数と内訳

稼働状況を即時監視するDowndetectorの集計によると、ブラジリア時間の午前11時19分以降に不具合の報告件数が急激な跳ね上がりを見せました。報告のピークを迎えた午前11時34分には、人工知能インフラとの通信障害を指摘する利用者の数が同時に1万2000件を突破しています。

  • Downdetectorに寄せられた障害通報のうち45%がClaude.aiのウェブチャットへのアクセス障害に関するものでした。
  • 全体の29%にあたる通報はスマートフォンやパソコンに導入されたアプリの動作不良に起因しています。
  • エンジニア向けのプログラミング支援ツールClaude Codeの不具合を訴える報告が全体の19%を占めました。

新モデル投入直後のインフラ過負荷と過去の障害履歴

今回のシステム停止は、米国開発元のサービス展開における重要発表の翌日に重なる形で起きました。Anthropicは2026年9月28日月曜日にClaude Sonnet 5.5の正式投入を告知したばかりであり、その直前となる2026年9月22日にも複数モデルでエラー率が急上昇してサーバーの通常運用復元まで1時間以上を要する技術トラブルを経験していました。

機能不全に陥った業務連携基盤と調査の進捗状況

発生した機能障害は、個人向けの無料登録者や有料加入者にとどまらず、同基盤を業務自動化に組み込んでいる法人環境にも直接の打撃を与えています。性能低下が確認されている対象には、ウェブチャット窓口のClaude.ai、開発管理サイトplatform.claude.com、制作環境のClaude CodeおよびClaude Coworkに加え、社外の商用ソフトウェアに人工知能を接続するClaude APIが含まれており、自動連携ワークフローを運用する関係者は状態更新を待つ状況が続いています。

Anthropicは障害を引き起こした根本的な原因について言及しておらず、物理サーバー設備の破損なのか、ソフトウェアコードの更新不備なのか、あるいはアクセス集中の過負荷なのかを明らかにしていません。同社は影響を受けた全機能が完全に復旧する時期についても具体的な見通しを示していません。

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