韓国のSamsungは、折りたたみスマートフォンの次期モデルとなるGalaxy Z Fold 9の初期開発に着手しました。設計チームは極限までの薄型化を目標に掲げており、本体を開いた状態で3.9ミリメートル、折りたたんだ状態で7.9ミリメートルという寸法を目指しています。この開発計画は、米Appleが市場投入した初の折りたたみ端末であるiPhone Duoとの市場競争に直接対抗することを主要な目的としています。
これらの初期段階の仕様情報は、情報提供者のKro Roe氏が2026年10月1日(木曜日)にソーシャルメディアのX上で公開した内容に基づいており、翌10月2日(金曜日)にかけて業界各所で報じられました。Kro Roe氏は投稿の中で「Galaxy Z Fold 9のコンセプト開発はすでに始まっている。この端末はiPhone Duoの直接の対抗馬として位置づけられ、厚さは展開時3.9ミリ、折りたたみ時7.9ミリを目標としている。SamsungはUDCの採用も検討しており、すでに確定したという話も耳にしているが、結論を出すにはさらなる確実な情報を待つ必要がある」と述べています。
Samsungが目指す薄型設計と60Wへの給電性能強化
Samsungのエンジニアリング部門が設定したこの数値目標は、同社の過去の折りたたみ機種と比較して大幅な構造的スリム化を意味します。現行のGalaxy Z Fold 8は、本体を開いた時の厚さが4.5ミリメートル、閉じた時が9.7ミリメートル、重量が201グラムという仕様です。もしGalaxy Z Fold 9でこの目標値が達成された場合、折りたたみ時の厚さは前世代よりも約2ミリメートル薄くなる計算です。
筐体の設計変更に加えて、Samsungは60W出力の有線急速充電システムの導入も検討しています。検討中の給電能力はGalaxy Z Fold 8が対応していた45Wの技術的上限を上回るものであり、日々の利用における充電所要時間の短縮を狙っています。
- Galaxy Z Fold 9(開発段階):展開時の厚さ3.9mm、折りたたみ時の厚さ7.9mm、60W急速充電に対応見込み。
- Galaxy Z Fold 8(従来機種):展開時の厚さ4.5mm、折りたたみ時の厚さ9.7mm、重量201g、45W急速充電に対応。
- iPhone Duo(競合するApple製品):折りたたみ時の厚さ11.3mm、総重量254g。
画面下埋め込みカメラUDCの再採用に向けた検証状況
技術チームが導入を評価しているもう一つの要素が、UDCの略称で知られる画面下カメラ技術の復活です。この構造は内部のフレキシブルディスプレイの画素の下にフロントカメラのセンサーを配置するもので、画面の表示領域を均一に保ち、レンズ用の穴や切り欠きを視界から排除できます。
UDC技術は過去の同社製折りたたみ端末で採用された実績がありましたが、Galaxy Z Fold 8では内部画面に丸型のパンチホール開口部を設ける従来の方式に変更されていました。今回のリークによると、Galaxy Z Fold 9における同技術の技術的成立性はすでに認められているものの、工場プロトタイプでの追加検証が引き続き求められています。
AppleのiPhone Duo対抗とGalaxy Watch 10の仕様見直し
韓国における開発ペースの加速は、AppleがiPhone Duoによって折りたたみ端末市場へ本格参入した動きを受けたものです。米Appleの端末は折りたたみ時の厚さが11.3ミリメートル、本体重量が254グラムに達するため、Samsungは携帯性や薄さ、軽量化を最優先課題に設定して優位性の確保を図っています。
Kro Roe氏が共有した情報では、周辺機器に関する開発動向についても言及されています。次期スマートウォッチとなるGalaxy Watch 10ではディスプレイ関連の仕様変更が取り沙汰されており、モバイル機器の全体的な刷新サイクルに合わせてプロジェクトが進行しています。
量産化に向けた技術的課題と2027年7月の発表見通し
技術系メディア各社は2026年8月の時点で初期のコンセプト研究について報じていましたが、現時点で判明しているハードウェア情報は開発目標のリークにとどまっています。市販向けの量産ラインにおける画面下カメラの最終的な採用可否は確定しておらず、薄型筐体に搭載されるバッテリーの公称容量やプロセッサの具体的な型番も明らかになっていません。
さらにGalaxy Watch 10に関しても、画面の輝度やリフレッシュレート、形状に関する具体的な変更内容は公表されていない状況です。海外メディアの予測によると、Galaxy Z Fold 9シリーズの正式な製品発表は2027年7月1日に行われる見通しです。
