最新ニュース (JA)
台風25号に伴う記録的豪雨により千葉県と神奈川県で11人が死亡し北印旛沼の堤防決壊など住宅被害は997棟に達した
猛烈な雨を伴った台風25号の直撃により、千葉県と神奈川県で確認された死者の数は11人に達した。2026年9月24日の午後、神奈川県横須賀市において土砂崩れに巻き込まれた70代女性の死亡が新たに確認されたことで犠牲者が拡大し、各地で依然として3人の行方が分かっていない。 千葉県北部では北印旛沼および長門川沿いの堤防3カ所が決壊し、住宅地や農地に広範囲な浸水害が発生した。成田市では冠水した太陽光発電設備でショートによる発煙と火花が確認されたほか、現地農家では収穫期を迎えた作物の多くが水没するなど経済的打撃が広がっている。 人的被害の拡大と各地で相次いだ土砂災害 Foto: Tufão, super tufão, tempestade tropical, tornado – Trifonov_Evgeniy/ Istockphoto.com 各自治体がまとめた情報によると、人的被害は千葉県内で7人、神奈川県内で4人の計11人に上った。千葉県では鴨川市、袖ケ浦市、山武市、茂原市、印西市において土砂崩れや水害による死亡が報告された。神奈川県では横須賀市で64歳の横山順子さんや79歳の沼田正さんが倒壊した家屋の下敷きになり命を落としたほか、三浦市でも35歳の原田由香さんが土砂崩落により死亡した。横須賀市内の被災現場近くに住む住民は「何十年も前から大雨が降ると土砂が来て車が通れなくなるので、市に「なんとかしてくれ」というようなことをあげていたが、その矢先になった事故です、崩落という」と状況を語った。 あわせて読みたい: 本州で唯一クマが生息しない千葉県の特異な状況を専門家が地理と歴史的視点から徹底分析都市化された広大なベルト地帯が侵入阻む2025年最新解説 被災住宅の損壊状況も深刻で、2026年9月24日17時30分時点の集計では両県合わせて997棟に達した。内訳は千葉県が989棟、神奈川県が8棟となっている。初期の調査では605棟とされていた確認件数は、浸水地域の水が引くにつれて被害報告が急増し、自治体による現地確認が進められている。 発災から確認された被害と救助活動の推移 1968年以降で最高の水位を記録した印旛沼水系 北印旛沼とその周辺流域において堤防が決壊したのは、水資源開発公団(現・水資源機構)が管理を開始した1968年以降で初めての事態となった。印旛沼はかつて深刻な水害常習地帯であり、北部調節池と西部調節池に分割されて排水機場などの整備が進められてきたが、2026年9月22日早朝には観測史上最高となる5.04メートルの水位を記録した。本流である利根川の水位が高止まりした影響で水門からの自然放流が阻まれ、堤防を越えた水が周囲の集落へ滞留し続けたことが浸水規模を広げる要因となった。 鉄道網の寸断と続けられる捜索活動 沿線の斜面崩壊により線路が埋没した鉄道網にも深刻な爪痕が残っている。JR東日本は内房線の姉ケ崎駅から安房鴨川駅の間で運行の見合わせを続けており、このうち土砂流入が甚大だった姉ケ崎駅から木更津駅の区間については、設備の点検と復旧工事に最大3カ月を要する見込みを発表した。...