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ウシマンボウと確認された400キロの個体がマリーナ・ディ・ラヴェンナで漂着し研究チームが遺伝子や病理の精密分析を急ぐ
北イタリアのアドリア海沿岸に位置するマリーナ・ディ・ラヴェンナの砂浜で、全長約2.5メートルに及ぶ巨大なマンボウの死骸が発見された。研究者らにより当初約400キロと推定されたこの個体は、沖合での救助活動が試みられたものの衰弱が著しく、2026年3月10日の夜明けにザッカニーニ防波堤の岩場付近へと打ち上げられた。 毎朝の日課として散歩をしていた地元住民のピエトロ・シヴェンニ(82)が波打ち際で横たわる巨体を発見し、直ちに地域の海洋生物学者へ通報した。シヴェンニは日の出を見るために毎朝堤防を歩いているが、岩の間に横たわる巨大な濃い灰色の塊がすぐに視界に入ったと当時の状況を語った。 海岸漂着の直前に行われた保護活動と救助の経緯 砂浜で発見される2日前の2026年3月8日、沿岸近くの浅瀬で力なく漂う同個体の姿が関係者によって目撃されていた。生息地保護実験センター(CESTHA)、港湾管理局、地元消防隊が連携して外洋の深海へ誘導する緊急作戦を実施したものの、魚体の衰弱が進んでいたため潮流に抗えず再び沿岸へ押し戻される結果となった。 Foto: peixes – yeshaya dinerstein/Shutterstock,com CESTHAの代表を務めるシモーネ・ダクントは、弱り果てた様子が観察されていたため漂着は予期された事態だったと説明した。専門家による初期の目視確認では、船舶のスクリューとの衝突痕や漁網による損傷は確認されず、病気や老衰などの自然要因で衰弱死した可能性が高いと結論づけられた。 遺伝子分析によって判明した種分類と生態学的意義 当初は一般的なマンボウ(Mola mola)と推測されていたが、その後の精密な検査によって同属のウシマンボウ(Mola alexandrini)であることが確定した。回収された魚体は鯨類・海洋生物座礁緊急対応チーム(CERT)の協力で搬送され、ボローニャ大学やパドヴァ大学、海洋研究センターによる形態およびDNA解析の成果が学術誌『Hydrobiology』に掲載され、2026年7月25日にCESTHAから公式発表された。 関連ニュース: Telecom Italiaの株式66.6%をPoste Italianeが130億ユーロで取得しTIM Brasilの経営権を掌握 ウシマンボウは世界で最も重い硬骨魚類の一種として知られ、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで絶滅危惧の脆弱に指定されている。通常は外洋の水深50メートルから100メートルの深さを遊泳して生活しているため、アドリア海の沿岸浅海域に姿を現す事例は海洋研究者にとって極めて貴重な観察記録となる。 アドリア海で記録された個体の詳細データと特徴 個体を著しく衰弱させ遊泳不能に陥らせた具体的な臨床病理については、解剖を担当した獣医学専門家らによる公式発表が待たれている。採取された組織標本はボローニャ大学の動物学教授ファウスト・ティンティ率いる研究班とパドヴァ大学によって保管され、アドリア海における海洋生物の健康状態や生息環境の変動を解明する調査に活用されている。