硤合憲三東京理科大名誉教授にノーベル化学賞が決定しカガン氏とともに不斉合成の謎解明を評価される

Prêmio Nobel Foto: Prêmio Nobel - Photo: AntonSAN / Shutterstock.com

スウェーデン王立科学アカデミーはストックホルムで今週水曜日(7日)、2026年のノーベル化学賞を東京理科大学名誉教授の硤合憲三氏とフランスの旧パリ第11大学名誉教授アンリ・B・カガン氏へ授与すると発表しました。両氏の研究成果は不斉有機合成における非線形効果と自触媒作用の解明であり、賞金総額1200万スウェーデン・クローナ(約1億8900万日本円)が2人に2分の1ずつ均等に分配されます。

ノーベル化学賞委員会のハイナー・リンケ委員長は記者会見で「アンリ・カガン氏と硤合憲三氏は、ホモキラリティがいかにして自発的に生じるのかという、1世紀以上にわたる化学の謎に解答をもたらしました。両氏が開発した化学反応は実に壮事です」と発表し、生命の起源論や物質創成に多大な貢献を果たした実績を高く称賛しました。

硤合憲三氏とカガン氏が解明した不斉有機合成のメカニズム

自然界の生体分子には鏡像関係にある右手と左手のような立体構造が存在し、生命現象においてはその片方のみが選択的に機能する「ホモキラリティ」という現象が古くから知られていました。硤合憲三氏とアンリ・B・カガン氏は、分子のわずかな不均衡が増幅される非線形効果と、生成物自身が触媒として機能して同一の立体構造を爆発的に増やしていく自触媒作用を体系化し、長年の謎であった立体選択性の自然発生メカニズムを実験室で初めて明確に立証しました。

この発見は基礎科学の進展にとどまらず、片方の立体異性体のみを安全に取り出す必要があるキラル医薬品の開発と製造現場において極めて重要な基盤理論となりました。微量な偏りが大きな純度差を生み出す現象を制御可能にしたことで、現代の精密有機合成化学は副作用の少ない医薬品化合物を高純度で大量合成する実践的な手段を獲得するに至っています。

1995年発表の「ソアイ反応」と3年連続となる日本のノーベル賞

硤合憲三氏は1995年、自らの名前を冠した「ソアイ反応」を発表しました。この反応は、分子自身が不斉自触媒として働き、自身の鏡像異性体生産を加速度的に偏らせる史上初の化学プロセスとして世界中の研究者に知られています。受賞決定の連絡を受けた硤合憲三氏は「素晴らしい知らせを受けて非常に興奮しています。私の人生において最も刺激的な日の一つです。カガン教授とともにこの賞を分かち合えることを大変嬉しく思います」と喜びを表明しました。

日本の個人や組織がノーベル賞に選ばれるのは、2024年の日本被団協(平和賞)、2025年の坂口志文氏(生理学・医学賞)および北川進氏(化学賞)に続き、3年連続の快挙となります。長年にわたり独自の合成経路を探求し続けてきた日本発の基礎研究が、国際的な学術コミュニティにおいて改めて最高峰の評価を受ける結果となりました。

2026年ノーベル化学賞の選出データと授賞式日程

  • 発表日および時刻:2026年10月7日、中央ヨーロッパ夏時間11時45分
  • 発表機関および所在地:スウェーデン王立科学アカデミー(スウェーデン・ストックホルム)
  • 受賞者:硤合憲三(東京理科大学名誉教授)、アンリ・B・カガン(旧パリ第11大学名誉教授)
  • 受賞理由:不斉有機合成における非線形効果および自触媒作用の発見
  • 賞金総額:1200万スウェーデン・クローナ(約1億8900万日本円、2名で各2分の1を按分)
  • メダルおよび証書授与式:2026年12月10日(ストックホルム)

受賞者へのメダルと賞状の公式授与は、2026年12月10日にスウェーデンのストックホルムで開催される授賞式で正式に執り行われます。

Notícias relacionadas