Microsoftが新部門XBOX LABSの創設を発表、新技術を開発者とプレイヤーの体験へ直接変換し業界全体へ共有する

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Xboxの最高経営責任者(CEO)であるAsha Sharma氏は2026年10月13日、アメリカ・ワシントン州レドモンドにて、Microsoftの新たな内部部門となる「XBOX LABS」の創設を発表した。ゲームクリエイター、エンジニア、科学者で構成されるこの少数精鋭グループは、新興技術やアイデアをプレイヤーおよび開発者が実際に体験できる製品やツールへと変換することを目的としている。

この発表は、ブラジル時間16時08分に世界中の従業員へ送信された社内メモおよび公式声明を通じて行われた。Sharma氏は声明の中で「これらの可能性を探求するため、私はScottにXBOX LABSの立ち上げを依頼した。これは、新しいアイデアをプレイヤーや開発者が体験できる形に変えることを任務とする、ゲーム制作者、エンジニア、科学者の小規模なグループだ。私たちはオープンな場で構築し、人々の行動から学び、より多くの人々がプレイし創造しているかどうかによって成功を測定する」と述べた。

XBOX LABSの運営体制と基本データ

新部門は公開の場で開発を進める方針を採っており、実際の利用状況から学習しつつ、作成されたツールをゲーム業界全体と共有する計画だ。今回の発表に関する基本情報は以下の通りである。

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  • 発表日時:2026年10月13日(火曜日)16時08分(ブラジル時間)
  • 拠点所在地:アメリカ合衆国ワシントン州レドモンド
  • 部門責任者:Scott Van Vliet氏(Xbox最高技術責任者・CTO)
  • 公式スローガン:Let’s play with what’s next
  • 提供機能:公式サイトでの最新情報受け取り用メールアドレス登録フォームの設置、およびHisense製テレビやVIDAAオペレーティングシステム搭載機器でのXboxアプリケーション提供に続くクラウド・ブラウザ展開の推進

コミュニティの実験とWebGPUがXBOX LABS創設の契機に

XBOX LABSの設立は、最近コミュニティ内で行われたいくつかの技術実験に触発されたものだ。これらの実験では、既存のゲームが迅速に逆コンパイル(プログラムを解析して元のコードに戻す処理)され、本来設計されていなかったハードウェア上で動作するように再構築された。具体的な事例として、Windows PC向けのゲームがApple Siliconプロセッサ上で動作するように変換されたケースや、WebAssembly(ブラウザで高速にプログラムを動かす技術)とWebGPU(ブラウザから直接グラフィック処理装置を制御する技術)を介してウェブブラウザ内で直接実行されたケース、さらに大規模なゲーム同士のソースコードがリミックスされた事例などが挙げられている。Xbox自身も以前から初代XboxおよびXbox 360のタイトルをウェブブラウザ上で直接実行する内部テストを行っており、ブラウザ上で毎秒94フレームで動作する『Halo: Combat Evolved』や人工知能(AI)支援による逆コンパイルなどのコミュニティプロジェクトが話題となったことを受け、これらの取り組みを正式な組織として体系化した形だ。

また、Microsoftはコードの記述、実行、テストが可能なソフトウェアエージェントがプログラミング分野で果たす役割に注目している。ゲームもこれと同様の特性を多く共有しており、新技術を探求する自然な領域であると位置づけた。Sharma氏は「ゲームの未来を予測することは難しいが、優れたゲームへのアクセスを容易にし、古いゲームに新しい命を吹き込み、より多くのプレイヤーがクリエイターや共同クリエイターになれるようにすることの可能性は容易に見て取れる。これらは、たとえ既存のビジネスモデルに挑戦するものであっても(そして時にはそうであるからこそ)、プレイヤーにとって間違いなく良い結果をもたらす」と説明した。さらに同氏は「ここでXBOXが果たすべき重要な役割があると考えている。エージェントにとってコーディングが最初の主要なワークロードとなったのは、ソフトウェアを記述、実行、テストできるからだ。ゲームもそれらの特性の多くを共有している」と付け加えた。

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XBOX LABSに関連する数値と目標指標

公式声明の中でSharma氏は、同部門の設立背景や今後の到達目標を示す具体的な数値を複数提示した。テキスト内で言及されていない関連指標は以下の通りである。

  • 720億時間:世界中のユーザーがXboxのタイトルをプレイするのに費やす年間の総時間(世界中でコード記述に費やされる推定時間の約5倍に相当)
  • 90%:世界のウェブブラウザにおけるWebGPU技術への概算サポート率
  • 10億人:Asha Sharma氏が設定した1日あたりの到達目標プレイヤー数
  • 25年:公式声明で言及されたXboxのゲーム開発における経験年数
  • 75年:社内メモの冒頭で触れられた、最初のビデオゲームが登場してからの概算経過年数

Xboxにおける5月の体制変更と新部門XPの設立経緯

今回の組織新設に先立ち、Microsoftのゲーム部門では数カ月間にわたり経営陣の再編と新部門の立ち上げが続いている。2026年5月にはScott Van Vliet氏がXboxのCTOに就任し、同月にはMicrosoftのCoreAI部門出身であるCEOのAsha Sharma氏が「Gaming Copilot」プロジェクトを終了させた。また、最高戦略責任者(Chief Strategy Officer)にはMatthew Ball氏が就いている。

さらにXBOX LABS発表の5日前となる2026年10月8日(木曜日)には、ゲームフランチャイズをコンソール機の枠を超えて拡大するための新部門「XP(Experience Pointsの言葉遊び)」が創設された。元Mojang社長のKayleen Walters氏がXPの社長に就任し、映画やテレビ向けの「Xbox Pictures」、ライセンスおよび製品展開の「Xbox Products」、スポンサーシップとブランド提携を担う「Xbox Partnerships」、ライブ体験やテーマパークを手がける「Xbox Places」という4つの領域を統括している。同日の人事異動では、Redditの元最高製品責任者(CPO)でMetaの元幹部でもあるMaria Angelidou-Smith氏が、Walters氏の後任としてMojangおよびMinecraftの新CEOに任命された。

一連の組織改編を進める一方で、Microsoftは自社の中心的な優先事項に変更はないと強調している。既存のゲーム開発、ハードウェア事業、そして知的財産やコミュニティの責任ある管理に引き続き注力し、現在進行中の業務から注意を逸らすことはないとした。なお、XBOX LABSが今後手がける将来のプロジェクトや開発ツールの具体的なリリース日、提供スケジュール、および初期費用やマイクロトランザクション、広告といった収益化モデルについては、現時点で公表されていない。

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