ブラジルの選挙管理を統括する最高機関である高等選挙裁判所(TSE)が2026年10月25日の日曜日に公開した各投票所の投票録(ボレチン・デ・ウルナ)によると、大統領決選投票の在外投票において、再選を目指す労働者党(PT)の現職Luiz Inácio Lula da Silva大統領がアジアおよびオセアニアの5カ国で勝利した。一方、自由党(PL)から出馬したFlávio Bolsonaro上院議員はアジアの6カ国で過半数の票を獲得している。地球の反対側に位置する地域で投票所が閉鎖されたことに伴い、国外に居住する有権者の票の部分的な集計作業が開始された。
日本の集計データが反映されたことで、在外投票の暫定合計数ではFlávio Bolsonaro候補が首位に立った。同候補は日本の最新集計で有効投票の80.08%を獲得している。一方のオセアニア地域では、世界で最初に投票を締め切ったニュージーランドと隣国のオーストラリアでLula大統領が勝利して集計の序盤をリードし、両国で投票したブラジル人有権者の63%を超える支持を集めた。
アジアおよびオセアニア11カ国における両候補の得票内訳
有権者3,119人のうち526人が投票所に足を運んだニュージーランドでは、Lula候補が418票(有効票の80.54%)を獲得し、101票(19.46%)のFlávio Bolsonaro候補を引き離した。同国では白票4票と無効票3票も記録されている。オーストラリアの最新投票録データでは、当初の暫定集計で5,290票対2,934票だったLula候補のリードがさらに広がり、6,017票(63.46%)対3,465票(36.54%)で勝利が確定した。国外で3番目に大きいブラジル人選挙区である日本では、前回集計の25,543票対7,141票から更新された最新データにおいて、Flávio Bolsonaro候補が28,538票(80.08%)を集め、7,098票(19.92%)にとどまったLula候補に21,440票の大差をつけた。
中国における集計結果は、特別行政区である香港の投票録を含めるかどうかで内訳が変化する。北京、上海、広州の投票所を合わせた中国本土のみでは、Lula候補が375票(73.7%)を獲得して134票(26.3%)のFlávio Bolsonaro候補を上回った。一方の香港では自由党の候補が133票対127票で優位に立っている。中国本土と香港を合算した全体の数字では、Lula候補が502票(65.28%)に達し、対立候補の267票(34.72%)を退けた。
日曜日の午前中までに高等選挙裁判所が投票録を開示した他のアジア7カ国では、Lula候補が2カ国で勝利し、Flávio Bolsonaro候補が5カ国で首位となった。韓国では現職大統領が148票(64.35%)対82票(35.65%)で上院議員を下し、シンガポールでも労働者党候補が213票(63.77%)対121票(36.23%)で勝利している。対照的にFlávio Bolsonaro候補は、有権者622人中239人が投票(白票8、無効票7)した台湾で130票(58.04%)対94票(41.96%)、有権者310人中118人が投票(白票2、無効票0)したタイで60票(51.72%)対56票(48.28%)とリードした。さらにマレーシアで44票(51.76%)対41票(48.24%)、フィリピンで39票(59.09%)対27票(40.91%)、インドネシアで23票(60.53%)対15票(39.47%)を記録し、いずれもLula候補を上回った。
世界134カ国に広がるブラジル人在外選挙区の規模と上位国
2026年の大統領決選投票において国外で投票資格を持つブラジル国民は合計918,876人で、これはブラジル全体の全有権者数1億5,870万人の約0.5%に相当する。投票所は世界134カ国の186都市に設置されている。高等選挙裁判所の規定では、国外の特定地域に投票所を開設するには最低30人の登録有権者が必要と定められており、この基準に満たなかったアフリカの16カ国、アジアの10カ国、米州の4カ国、欧州の2カ国では第1回投票の段階から投票が実施されなかった。国外の登録有権者数が最も集中している上位6カ国は以下の通りとなっている。
- 米国:有権者265,022人
- ポルトガル:有権者134,374人
- 日本:有権者88,293人
- カナダ:有権者46,345人
- 英国:有権者41,895人
- ドイツ:有権者41,401人
2026年第1回投票および2022年大統領選との得票実績の比較
2026年10月4日に実施された大統領選挙の第1回投票では、国外の棄権率が62.69%に達する中、Lula候補が157,387票(有効票の47.57%)を獲得して在外投票の全体集計でトップとなり、Flávio Bolsonaro候補は143,900票(43.49%)を獲得した。この第1回投票では労働者党の候補が64カ国で勝利し、自由党の上院議員が36カ国で首位となり、アフリカのギニアビサウでは17票ずつの同数引き分けが記録されている。また、前回の2022年大統領選挙の決選投票では、Lula候補が当時の現職であったJair Bolsonaro元大統領を在外投票で152,905票(51.28%)対145,264票(48.72%)で破っていた。
日曜日に集計を終えたアジアおよびオセアニアの主要国における2026年第1回投票の実績を振り返ると、Flávio Bolsonaro候補が日本で24,601票対5,234票で勝利し、台湾でも107票対77票でリードしていた。一方のLula候補は、第1回投票においてオーストラリアで4,562票対2,579票、中国で367票対203票、ニュージーランドで234票対64票、シンガポールで190票対92票、韓国で123票対72票とそれぞれ優位に立っていた。
時差に伴う29時間の投票スケジュールと公式結果の発表時刻
世界中の異なるタイムゾーンをまたいで実施されるため、国外に居住するブラジル人の投票プロセスは全体で29時間に及ぶ。最初の電子投票機はニュージーランドの首都ウェリントンでブラジリア時間24日土曜日の16時に稼働を開始し、日曜日の午前1時に閉鎖され、午前1時50分頃に最初の投票録が出力された。ブラジル国内の投票所は日曜日の午前8時に一斉に開所している。
欧州、アフリカ、中東、および米州諸国の結果については、日曜日の午前9時12分の時点ではまだ公開されていない。これらの地域では投票手続きや投票録の出力作業が引き続き進行中となっている。
国外で投じられた票の公式な全体集計結果は、ブラジル国内の投票が締め切られる2026年10月25日の17時(ブラジリア時間)以降に高等選挙裁判所から一斉に発表される予定であり、国外で最後となるカナダの投票所は同日21時に閉鎖される。
