サンパウロ都市圏に位置するカジャマール市で、40歳の刑務官フェリペ・アルトゥール・ブーニ容疑者が妻で教員のアリーネ・アウヴェス・ブーニさん(31)を射殺したとして警察当局に現行犯逮捕された。事件は2026年9月27日の夜、激しい口論が続いた末に夫婦の自宅内で発生したと目撃者が証言している。
カジャマール警察署は科学警察による弾道鑑定の結果や法医学報告書の作成を待つため、当初の手続きを不審死として受理した。発砲直後に治安部隊から職務質問を受けた容疑者は、妻が自ら命を絶ったと主張して容疑を否認している。
凶器とみられる銃器の押収と容疑者による親族への暴力
現場へ駆けつけた市民警察の捜査員は、容疑者が所持していた銃器2丁とマガジン4個を押収し、寝室のベッド上に残されていた使用済みの弾丸1発を証拠品として確保した。銃声を聞きつけて駆けつけ軍警察へ通報した被害者の父親は、激高した義理の息子から顔面を殴打される暴行被害を受けた。父親は鼻部から出血するなど顔を負傷したため、救護施設へ搬送されて手当を受けた。
市警備隊の記録によると、当時住宅内には夫婦の6歳の娘が在宅しており、口論と凶行の一部始終を目撃した可能性がある。親族らの証言では、夫婦は約10年間にわたり婚姻関係にあったが、妻は過去に少なくとも4回の身体的暴力を受けたと打ち明けていた。彼女は離婚を望んでいたものの、夫の威圧的な言動に強い恐怖を抱いていたとされる。
カジャマール市における事件発生状況と押収品の内訳
- 発生日時:2026年9月27日夜
- 発生場所:サンパウロ都市圏カジャマール市内の夫婦宅
- 警察押収物:銃器2丁、マガジン4個、発射済み弾丸1発
- 司法手続き:サンパウロ州司法府による身柄拘束審問の実施
サンパウロ州内で深刻化する女性被害の推移と事件経緯
今回の凶行は、サンパウロ州全域で女性を標的とした暴力事件の通報件数が増加の一途をたどるなかで起きた。州公安局の統計によると、2026年第1四半期における州内のフェミサイド認知件数は86件に達し、25時間に1件の割合で被害が生じている計算となる。この数値は2025年第1四半期比で41%の増加であり、2022年の同時期と比較すると72%もの大幅な増加を記録している。
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- 2022年:現州政権発足初期の第1四半期における女性殺害事件数は抑制された水準で推移
- 2025年:第1四半期の認知件数は増加傾向にあったものの現在の86件を下回る状況
- 2026年:第1四半期に86件のフェミサイドが発生し前年同期比41%の大幅増を記録
- 2026年9月27日:アリーネ・アウヴェス・ブーニさんが自宅で撃たれ夫の刑務官が現行犯逮捕
- 2026年9月28日:逮捕されたフェリペ・アルトゥール・ブーニ容疑者が身柄拘束審問へ送致
科学警察による弾道鑑定の実施と監察当局の行政処分
科学警察は発射された弾丸の軌跡を詳細に分析し、容疑者が主張する自殺の可能性を排して直接の銃撃であったかを立証する鑑定作業を進めている。専門捜査班は同時に、6歳の女児が発砲の決定的な瞬間を直接視認したかどうかの事実確認も慎重に行っている。サンパウロ州刑務警察監察局はこの事態を受けて正式な通知を受理し、容疑者に対する懲戒手続きと行政処分に向けた調査を開始した。

