星間彗星3I/ATLASの氷に岩石質の塵、ウェッブ望遠鏡の観測で確認著者 Manuela
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ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(NASA、ESA、カナダ宇宙庁が運用)の観測で、太陽系の外から来た天体「3I/ATLAS」の氷に岩石質の塵が多く混ざっていることがわかった。研究を率いたサウスウエスト研究所(SwRI)のシルビア・プロトパパ博士らは、結果を2026年10月26日に発表した。
3I/ATLASは2025年7月1日、チリにあるATLAS望遠鏡が初めて捉えた。太陽系の外から来たことが確認された3番目の天体で、先に見つかった1I/’Oumuamuaと2I/Borisovに続く。
この天体は双曲線軌道で動き、速度は時速21万キロメートルを超える。2025年10月29日に太陽へ最も近づいた後、太陽系の外へ去っていく。
ウェッブが太陽の前後の約8か月を追跡
研究チームは、ウェッブ望遠鏡の近赤外分光器(NIRSpec)で3回の観測を行った。太陽に近づく前後の約8か月にわたるデータで、氷の状態の変化を比べることができた。
- 2025年8月6日: 太陽から約3.3天文単位の位置で観測
- 2025年12月22日: 太陽を通過した後の観測
- 2026年4月1日: 最後の観測
氷の粒は1マイクロメートル以下、塵と一体化
モデル計算では、最も合う説明は数マイクロメートル以下の粒で、氷と岩石質の物質が混ざったものだった。研究チームは、粒の大きさは太陽系の彗星と大きく変わらないとしている。
プロトパパ博士は「3I/ATLASを違うものにしているのは、氷にどれだけ塵が混ざっているかだ」と述べた。太陽系の外縁にある氷の天体と比べると、その特徴が似ているという。
二酸化炭素が水の8倍、2025年8月の観測で判明
2025年8月の観測では、彗星をとり巻く「コマ」に二酸化炭素が多く含まれていることがわかった。二酸化炭素と水の比率は約8対1で、彗星で記録された中で最も高い水準だという。

この比率は太陽系の彗星と大きく異なり、説明が難しいとされている。研究者は、天体の起源が太陽系の外にあるためとみている。
初めてのメタン検出、内部は未加工の可能性
ウェッブ望遠鏡の中赤外分光器(MIRI)は、3I/ATLASのコマからメタンを直接検出した。太陽系の外の天体でメタンが確認されたのは、今回が初めてだという。NASAは2026年6月4日、この結果を公表した。
メタンが放出される時期は水より遅れた。研究者は、天体の内部に放射線の影響を受けていない物質が残っている可能性を指摘している。
宇宙線が作った15〜20メートルの外層
天体の表面には、銀河の宇宙線によって一酸化炭素が二酸化炭素へと変わった層がある。その厚さは15〜20メートルと見られ、数十億年の歳月をかけて形成されたとされる。
この層は表面を覆っているが、内部の核は銀河系で形成された当初の物質を保っているとみられている。
2026年4月に約5.7天文単位、暗くなり続ける
2026年4月の時点で、3I/ATLASは太陽から約5.7天文単位の距離にあり、急速に暗くなっていた。天体は太陽系に戻らず、観測は今後も続く予定だ。















